平成25年3月号
(第178版)
〜 宝 〜
  
サンヒルきよたけ 療養部 介護主任 竹ノ内

 前回の黒木部長から引き継ぐ事になった、サンヒルきよたけ療養部入所係の、竹ノ内です。黒木部長同様、エコーリレーを書くのは、入職して2回目となる。少し今回までを振り返ってみたい。早いもので耕和会に入職させて頂いて、17年の歳月が経ってしまった。初めは、介護そのものに対し、特別な思いもなく、ただ漠然と日々の業務をこなしていただけだったと思う。といっても、入職して5年間ぐらいは、介護職として何ら仕事もろくにせず、遊びばかりに集中しており、沢山迷惑をかけてしまっていたからだ!クビになってもおかしくないぐらい仕事をせずにいた。本当に今思えば、利用者や辞めていった職員含め多くの方に謝罪したい。しかし、そんな最悪の介護職だった僕を現在まで大きく(体だけ?)育てて頂いたのは、他でもない、今まで出会ってきた利用者やそのご家族の方々、それに最高の職員のみなさんのおかげだと、心から思っている。
 そんな僕も結婚し、タイトルにも掲げている(宝)ができた。ここから少し自分の宝(子供)について書いてみたいと思う。おかげさまで3人!という希望通りの宝を授かる事ができ、いつも神様に感謝しながら毎日を生活している。今ではなんとか少しずつだが大きくなり、サッカーや女子バレーといったスポーツをするようになった。その為、1週間が送迎などであっという間に過ぎてしまう。そんな中、去年になるが、長男が入っている太陽宮崎スポーツクラブが、新人選(小学5年生以下)U11の県大会があった。そこで、優勝、準優勝の2チームは九州大会(長崎県)に参加できるとあって、合言葉(ちゃんぽん)をもとに戦い、見事優勝を勝ち取る事ができた。最高に嬉しく、子供達や保護者の方々と泣きながら抱き合って喜んだのを、今でも鮮明に思い出す。
 誰しも最高に嬉しい瞬間は、人生の中で沢山遭遇している事と思う。僕にもその最高の瞬間が自分の大切な宝が見せてくれた。その場を提供してくれた事(最高の喜び)を、今度は今の自分の仕事である介護の現場で、利用者様に提供できればと強く思う。サンヒルに来て良かったと、利用された全ての方々が喜んで頂けるように、誠心誠意尽くしていき、サンヒルきよたけを、今働く全ての職員で守って行きたいと思う。
 日々(精進)とは言っても、まだまだ不十分な所ばかりで、どこから直して行けばいいのか?大変な事だと思うが、自分の為、宝(子供)の為、サンヒルの為に、魂込めてがんばっていきたいと思います。
  最後は、とりとめない話になり、すみませんでした。また、次回もっと良い事をかけるように、いろんな経験をしていきたいと思います。

〜 写真家として 〜
 
迫田病院 放射線技師 野崎

 平成24年11月より勤務させていただいております。思えば中学生の頃、現総務部長に「医者になったらここで働かせて下さい!」 と、若気の至りで現実を知らずの発言をしたことを今でも覚えています。3度ほど受験は試みたのですが断念しました。それで、なぜか放射線技師への道を選んで、結果的には道違いで当院に就職させていただきました。
 写真家として働くことになって10数年経ちましたが、当初から心がけていることがありまして…。それはズバリ『愛情撮影!!』。間接的に料金を頂いている以上、中途半端な写真を提供するわけにはいけません。少々おおげさかもしれませんが、「おねがいっ」「写って」「今だっ」などと、毎回感情をこめてスイッチを押しています。(満足のいく写真でないときは本当に凹みます。デジカメみたいに満足いくまで撮りなおししたい時がありますが、放射線被曝の関係上できません。)
 写真というものは不思議なもので、感情を込めることでプラスαの何かが宿ると考えています。私生活の趣味の一部としてデジカメで家族や風景の写真を撮っているのですが、出来上がった写真を見るとその差が実感できます。何となく撮ったものと比べると動きや広がりが歴然です。X線写真も同じではないかと思います。デジカメもX線写真もシャッタースピードは1/10秒〜1/100秒くらいなのですが、誰が撮っても一緒に思われがちなその一瞬に懸ける想いは、これからもずっと持ち続けていくつもりです。
 うちには2歳半の娘と3ヶ月の息子がいるのですが、最近になって娘のほうが“おなかいたいですか?”といって携帯の充電器を聴診器にみたてて診察のまねごとをするようになりました。“あやちゃん、お医者さんになるの。”とのこと。ただのお医者さんごっこなのでしょうが、実に頼もしい娘です。僕の叶わなかった夢を実現してくれれば嬉しいのですが、兄弟仲良く健やかに成長していってくれることを願っています。
 ※写真は2010年式初号機“あやこ”の散歩と2012年式2号機“あきのぶ”の宮参り時のものです。