平成27年3月号
(第203版)
〜 看護師○○年生 〜
 
迫田病院 戸田

  入社以来4年過ぎても逃れ続けていたエコーリレーがついに回ってきました。色々と悩みましたが、私の看護師人生を書いてみようと思います。
  看護師を目指したのは、先天性心臓病の妹が産まれてきた事がきっかけです。妹の病状は思ったより悪く、泣けば口の周りはすぐに紫色。「泣かせない」「走らせない」と医者から指示され、妹と母は運命共同体と言う言葉が匹敵する状態になりました。それからは、何でも自分で決め、弟の面倒を見る様に育てられた様に思います。
  こんな感じで育った事もあり、高校卒業後看護学校に進学、産婦人科に配属され働きながら准看護師の免許を取得。その後も准看護師として働きながら、夜間3年制の看護学校を出て看護師の資格取得しました。(もう、2度と同じ経験はできません。)

  勤務(就職)1日目、朝1番で出産に立ち会い、分娩の見学。昼に人工妊娠中絶の見学、午後には、帝王切開手術の見学…と、高校卒業したての私にはちょっとハード過ぎる内容。とうとう、手術室では目の前がチカチカしてテレビの砂嵐劇場の様な白黒映像が見えたのは覚えていますが、記憶はそこまで…意識消失してしまったようです。婦長に「あの子は看護師にはなれんね。」とのお墨付きを頂いたのですが、どうした事か?ずっと看護師をしている今日です。学生時代に色々な経験をし、助言を頂いた事で今も看護師を続けられていると実感しています。
  現在、外来に勤務しておりますが、外来患者さんの対応はその時限りなのでとても難しく、患者さんの訴えに傾聴、診察に満足しリピーターとなって頂ける様に…等と、常に言葉や態度にも気を使っています。(正直、家に帰るとヘトヘトになっていますが…年齢のせいでしょうか?(笑))
  私事ですが、内視鏡室に配属された今「内視鏡技師資格」所得を目指して勉強中です。仕事・家庭・子育て・父の介護…等、多忙な私ですが、自分自身に新たな目標をもって頑張っていこうと思っています。
  人生80年? 働ける時間40年としたら、私にとって残された時間はあと10年ちょっと。働ける事、働かせて頂けている事に感謝しながら、精一杯、自分の出せる力を発揮して、看護師を卒業したいなぁ〜と考えています。身体と精神力が資本の看護師、健康が一番と実感し自分磨きの努力も頑張っています。これからも、どうぞ宜しくお願い致します。

〜 幸せの乾杯 〜
 
サンヒルきよたけ 丸尾

  突然ですが、皆様は今までの人生の中でどれだけの乾杯をかわしたことでしょうか。いろいろな場面での乾杯があったことと思います。その乾杯には、巡るめくそれぞれの物語が存在するのではないかと思います。
   今回、この乾杯とお酒について、少し話をさせて頂こうと思います。さて、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが私は根っからのお酒好きで、今までにさまざまなお酒を堪能してきました。わたくしごとではあり ますが、初めて飲んだお酒が「霧島」の芋焼酎でした。
実家の父が勧めてきたのがきっかけで、夜な夜な父と焼酎を飲みながら、いろいろな事を語り、親子の絆を深める一つのものでもありました。その時、父が普段は見せない表情で交わした乾杯は今でも忘れることのできない思い出となっています。
  その事がきっかけで、私もお酒の美味しさに魅了され、今に至っております。因みに、余談ではありますが、ビールは今から10年程前までは、まったく飲めず、どの飲み会にいっても最初から焼酎で始まっていました。しかし、最初の一杯は生ビールということが主流となっており、またビールだけが飲めず、時には1〜2杯で記憶が飛んでしまう始末。。。で、そのことが自分の中で負けず嫌いのせいか、悔しいおもいをしていたこともあり、一カ月程自宅でビールを克服するため飲んでいました。その後、気づけば美味しさも覚え、今では一日の終わりのご褒美(?)として飲ませていただいています。
   定期的に開催している、親しい仲間内での飲み会もやはり最初の乾杯は何度繰り返しても、良いもので小さな幸せをしみじみと感じさせてくれるものです。なぜなら、乾杯している瞬間は誰もが笑顔でいるからです。時には切ない乾杯もあったりしますが、乾杯は誰か相手がいて初めて成立するもので、向き合っている瞬間とも言えるのではないでしょうか。皆さんは、乾杯は最初と時には最後の締めで行うことが殆どだと思います。私の場合は、最初だけではなく、途中でも思い立ったら乾杯をしています。時には、乾杯ばかりしていると、相手の方が飲干さないといけないと思われたり、煙たがられたりすることがなきにしもあらず。。ですが、今では私と一緒に飲んでくれる方々は慣れてきたのか、乾杯の頻度が多くとも、自然と乾杯に付き合ってもらっています。

  古来、乾杯は悪魔を追い払うことを意味するもの、飲干すもの等言われていますが、乾杯の意味としてまた違ったものがあることを、ある映画等を通じて知ることができました。それは、「幸せの数程、乾杯を、互いの幸せを想って乾杯を」というものでした。この言葉を聞いてから、私はよく乾杯をするようになり、せっかく乾杯をするのであればそんな想いが込められたことを感じながら乾杯と交わすことができたら、決して大きな幸せではありませんが、小さな幸せをより身近に感じることができるのではないかと思っています。さあ、みなさんも最初だけの乾杯と限らず、沢山の幸せの乾杯をされてはどうですか。最後に皆様の幸せを祈りまして、「かんぱ〜い!」