平成21年10月号
(第138版)
〜 スポーツを通じて学んだこと 〜
 
 サンヒル 介護職員 丸田

  お疲れ様です。入所係の丸田です。サンヒルきよたけに異動になり、はや4ヶ月になります。毎日が覚えることばかりで、今までとは違う環境や勤務体制に少しずつ体が慣れていっています。体の動きが悪いのか、頑張りすぎ ( ウソです ) なのか、入職時に頂いたシューズがちょうど 3 ヶ月くらい (8 月末 ) に壊れました。なにか不吉なことが・・・と思いましたが、今のところなにもおこってません。私の足は典型的なベタ足というか、横に大きくトランスファーや歩く時などは足の内側に重心がかかってしまうのだと壊れたシューズをみて気付きました。業務の方でも初めは利用者様の名前を覚えるのが大変で約 80 名の大規模な施設ですので、食堂への誘導や口腔ケア等がてんてこまいですが、周りのスタッフの動きや分からない時は聞くようにして、横の連携を大切に図っていきたいと思います。
  話は全く変わりますが、エコーリレーという事で私が 32 年間生きてきた中での出来事を書こうと思います。保育園のときに朝母親に送ってもらい車を降りて数分後、石遊びかなにかで地面に座り込んだと同時に母親の車がバックしてきました。持ち前の運動神経で間一髪!のはずが間に合わず両足の上を車がゴトンゴトンと。車の後ろ脇に座り込んだ為、大事にはいたらず外傷もなかったのですが、今でも記憶に残っている出来事です。小・中学はスポーツ ( サッカー ) に明けくれる毎日でした。当時は J リーグもなく、マンガの「キャプテン翼」に憧れ、地元のスポーツ少年団に入りました。やっとこれで「ドライブシュート」が打てるようになると本気で思っていましたが、あえなく挫折しました。鵬翔高校に進学しサッカーも考えていましたが、先生の勧めもありラグビー部に入部しました。3年生の時には主将 ( キャプテン ) を務めました。クジ引きで決まりました。ラグビーを通し様々なことも学びました。 One ・ for ・ All 、 All ・ for ・ One( 1人は皆の為に、皆は1人の為に ) の精神や、当時の先生の口癖だった「常に前へ!」の言葉は、卒業し社会人として生活している中で様々な部分で役に立つ言葉だと思います。今でも当時の仲間とは付き合いがあり、想い出話に華が咲きます。サッカーとラグビーを通じての自分の結論は、「サッカーはする方が楽しい・ラグビーは観る方が楽しい」です ( あまり意味はありません ) 。
  迫田病院での在職中は、病棟での介護の在り方や携わり方等医療面で学んだ事も多く大変勉強になり、在宅分門の通所リハビリ施設においては、リハビリを中心に介護保険の制度や仕組みを学びレクリェーションや個別での運動を通じての在宅支援の在り方等を学びました。ケアプランをはじめ老人保健施設での特色や介護への携わり方をたくさん吸収して自分のものにしていき、貢献できるよう日々学んでいきたいと思います。
  32年間の出来事のはずでしたが文字数の都合上18年間でご了承下さい。これからも宜しくお願いします。

〜 子供からの贈り物 〜
 
迫田病院 看護師 瀬戸口

  我が家には子供が3人います。長男22歳、次男21歳、長女13歳で、長女は迫田病院に入職してから生まれた子供です。3人三様で同じ親の遺伝子を受け継いでいる筈なのに、全く性格が違います。子供を産んで育てる事を子育てといいますが、私は子供たちに親として育てられたと思います。色々な事が起こります。いい事も悪いことも沢山あります。それが3人分なので(沢山)×3です。悪い事が起こった時は自分の育て方が悪いのでは?と自分を責めたり ゚・ ( ノε `) ・゚
  今、上の二人が就職・大学と出て行き何とか自活する様になり、夫から関わり方は間違ってなかったんじゃないと言われ、世間にもまれて帰ってくる子供たちの言動に18年は無駄ではなかったと思えるようになりました。
  そして子供たちから色々な贈り物を貰いました。それは色々な時々で私を励まし勇気付け支えてくれました。根が単純な母を上手く持ち上げてくれたと感謝しています。
  極最近の贈り物で感動した物を紹介したいと思います。大学生の次男が自分自身のために持っていた言葉なんですが・・・・等身大であること!何があっても自分だけは常に冷静である事!他人と見比べ無い事!決して自分の身体を壊さない事!『今』自分がすべき事を常に考える事!『対立』ではなく『調和』を目指すこと!憶測の情をもつこと!自分の間違いを認めること!違う意見を持つ人から学ぶこと!そして最後にすべての人に感謝し感謝される人になろう!! 凄くすばらしい言葉で感動しました。自分の子供から教えられるとは思わず、こんなことを心に思っているわが子に涙が止まらなかった。(私を知る人は良く御存知ですが、私は元来の泣き虫です。)
  勿論次男がこれを全部出来ている訳ではありません。一番この中で可能そうな身体を壊さない事も出来ず、肺炎で入院しました。しかし自分の心に思って生活はしている様で、今年初めて感謝と自分の反省を綴った手紙が届きました。これは私の宝物です。脱線したので本題に戻ります。自分自身を考えると、私に至っては悲しいことに見事に出来ていない。だから心に留めて置かなければならないと思います。確かにこれを実際に実行出来て自分の物に出来る人が居たら聖人かも知れません。そこでどういう風に捕られるかだと思います。こんな事はきれごとと取るか、少しでも自分に生かそうとかと思うかだと思います。
  私は単純な感動し〜なので、活かせないかな?と思っています。しかしその私も人生の半分は着実に経過したわけで、これからの半生でどれだけ実行できるかは解りませんし、自信もありませんが・・・ボケて物忘れが出るまでは、この贈り物を心に留めて生きたいと思っています。そして最後の時に少しは出来たかな?笑って逝けたらいいな!とおもっています。(認知症がはいらなければと言う前提は入りますが・・・)