在宅生活を支える施設を目指して
施設長
櫛橋 弘喜

サンヒルきよたけは平成7年6月に介護老人保健施設(入所定員80床・通所定員20名)として開設されました。「すべてを患者さまのために すべてを利用者のみなさまのために」を理念に、住み慣れた場所で住み慣れた人達と、安心安全な生活を送れることを目標に、迫田病院、城ヶ崎訪問看護ステーション「なのはな」、宮崎赤江在宅介護支援センター、宮崎市赤江地区地域包括支援センター、介護老人保健施設あおしまのいえ、グループホーム太陽の丘との連携をとり運営を行っています。

急激な人口の高齢化と少子化は現代社会のあらゆる分野で変革を迫られる社会現象であり、とりわけ介護保険制度は2012年の改定をもって2025年にむけての地域包括ケアシステムが始まり、残す2年だけとなりました。

介護老人保健施設は「介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。

平成24年度介護報酬改定において、在宅復帰を支援する施設としての機能強化のため、在宅復帰率50%以上、ベッド回転率10%以上を指標とした報酬体系へと見直されました。
変革の嵐の中で地域包括ケアシステムにおける中核施設として求められるのは24時間365日、安心して暮らせる地域包括ケアシステムの構築。
そのためには医療、看護、介護の包括的提供、日常生活支援、維持期のリハビリテーションの提供が必要であります。
これに対して老健施設は幅広い対応性があり、医療から福祉、介護まで広い範囲でカバーすることができ、入所機能もあれば、短期入所療養介護、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションの機能もあり、在宅支援の機能もある。
この様に医療から介護まで幅広く支えられる施設は他にはなく、老健施設は、地域包括ケアシステムにおける中核施設として成りえるし、また成らなければなりません。
地域包括ケアシステムにおける中核施設としてのサンヒルきよたけをめざし、より一層努力して参る所存です。